ナチュラルハイ&ハッピーになれる魔法のスイーツ
ナチュラルハイ&ハッピーになれる魔法のスイーツ
少し前になりますが、アムステルダにあるハンドメイド・ローチョコのメーカー、LOVECHOCK社にお邪魔してきました。
会社があるのは、中央駅北側のエリア。無料の船で海を渡るか、バスでトンネルをくぐって行きます。石油会社や造船所のある工業地帯だったのが、近年ではクリエイティブなエリアへと生まれ変わり、ヒップスター好みのオシャレプレイスもちょこちょこオープンしています。
この会社をはじめたのは、オランダ人女性のローラ・デ・ノーイヤー。彼女は以前、メキシコやブラジルのアマゾンにあるローフードコミュニティで過ごしていた時にカカオと出会い、その虜になりました。古代マヤの時代から、神聖なものとして飲まれていたというカカオ。彼女はオランダに戻ってから一人ローチョコを作りはじめした。当時、オランダにはローチョコが見当たらず、周りの友達から口コミで広がって、瞬く間にオーダーが次々と入ったそうです。作りはじめて2年半がすぎた2007年、LOVECHOCKとしての最初のフレイバーにたどり着きました。
LOVECHOCKでは、エクアドルの契約農家から良質なオーガニックカカオを生のまま、フェアトレードで仕入れています。ローストする代わりに、熱を加えずに挽いているため、抗酸化物質ポリフェノールのひとつであるフラボノイドが、通常のチョコの何倍も含まれているそうです。
市販の他社チョコには、ローやオーガニックのものも含めて、だいたい2、3割くらい甘みが入っているそうですが、LOVECHOCKでは11%と甘さを抑えて大人の味わいに仕上げています。甘みはココヤシの花蜜から作られるココナッツパームシュガーを使っているので、GI値は30台と低く、血糖値が上がりにくいだけでなく、鉄分やカリウム・マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれていてうれしい限り。
ベーシックなライン、バー状のチョコは7種類あって、ゴジベリー&オレンジ、ペカンナッツ&マカ、チェリー&チリなどのフレイバーがあります。(2.5euro=約300円弱)スーパーフードが粉末ではなく、わりとごろっと贅沢に入っています。カカオをあまり練りすぎないよう仕上げているので歯ごたえはバキッとしっかりしています。
それに対して板チョコタイプは、より舌触りがなめらか。ブルーベリー&ヘンプシードやカカオ93%などがあります(4euro=約460円)
もう一つ、ナッツにコーティングしたチョコに、カカオを仕上げにふっているものもありました。こちらも甘さ控えめで、それをいいことについつい食べ過ぎてしまいました。(4euro=約460円)
他にも、ドイツのオーガニック展示会BIOFACH(ビオファ)で賞をとったミルクチョコにはヘーゼルナッツミルクが使われています。なめらかな舌触りで、ため息の出るおいしさです。(4euro=約460円)
PRディレクターのチェベさんが、会社や製品のあれこれを教えてくれました。彼は以前、世界的なフードメーカーK社のマーケティングでバリバリ働いていたそうですが、製造過程を知っているだけに、自分の仕事に疑問を持ち始め、同じたくさん売るのなら身体にいいものを売りたい、とLOVECHOCKで働き始めたそうです。
LOVECHOCKのチョコは、カフェやビオショップ、スーパーのビオコーナーでよく見かけます。パッケージがかわいいので、コーナーの中でもひときわ目を引きます。ちなみにエコなソイインク、リサイクル可能なフィルムを使っているとのこと。「コストが高そうですね?」と聞いたところ「ああ、通常のものより高いけれど、その価値があると思ってそうしている。普通の企業みたいに、コストダウンや利益追求だけが一番の目的じゃないんだ」との答え。素晴らしいです!
パッケージの中には一言メッセージが入ってます。
ローラは、仲間とやっている音楽イベントで、カカオを使ったイニシエーションをやることもあるそうです。この辺りの話はまた改めて詳しく聞いてみたいです。
LOVECHOCKは日本でも販売がはじまったそうなので、見かけた方はぜひお試しを!