ヴィーガンシーフードは海を救う? ドイツのヴィーガンフード会社Veganzが、ヴィーガン・サーモン・スライス専用の生産施設を開設。

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代替肉の代表である大豆ミート(ソイミート)を知らない人は少なくなってきているであろうが、シーフードの代替制品の需要が高まっていることはご存知だろうか。
世界中の多くの企業が、貴重な海洋生態系を破壊する持続不可能なトロール漁業の代替手段として、ビーガン・シーフード業界に飛び込んでいます。
それは、植物ベースの代替肉が肉市場に与えている影響と同じくらいに、多くの市場シェアをシーフード市場でも取るかもしれないほどに成長しているセグメントとのこと。

2017年の時点で、世界の約29社が植物、微生物、発酵、培養動物細胞などのプロセスと成分を使用して、代替シーフード製品を製造していたが、2021年6月末にはその数が87社を超えているとのこと。

そんな中、ドイツのヴィーガンフード会社Veganzが、サーモン・スタイル・スライス (商品名:VEGANZ SALMON STYLE SLICES)専用の生産施設をノイブランデンブルク(Neubrandenburg)に開設したことを発表した。
同社は市場の需要を満たすために、持続可能なビーガン・シーフード製品の生産を拡大していきたいようだ。気になるVeganzのサーモン・スタイル・スライスは、藻類を使用し、ブナ材でスモークすることで、植物ベースのシーフードに本物の風味を与えているとのこと。また、ヴィーガンサーモンは、動物性のアトランティックサーモンよりもオメガ3脂肪酸を多く含み、製品769gあたりのCO2排出量が251gと環境にも優しいという。本物のアトランティックサーモンは製品化の過程でその3倍ものCO2を排出しているとのこと。

マイクロプラスチックの海洋汚染が魚に及ぼす影響や海洋生態系の破壊を考えると、お鮨屋さんで代替シーフードが使われる日もそう遠くはないのかもしれない?

引用元:https://vegnews.com/2022/6/veganz-vegan-salmon-factory
製品ページ:https://veganz.com/product/veganz-salmon-style-slices/

Text by Norihiko Kawai