毎年ベストなジャガイモの産地は変わる。オランダの古都ハーレムのビオ・フリッツ店、Friethoes

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photo by Norihiko Kawai

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アムステルダムから電車で15分あまりの隣町、歴史的な建造物が多く、美しい街並みが続くハーレム駅前にあるオーガニックのフリッツ* ショップFriethoes。
* 揚げたてのホクホクカリカリのフライドポテト(フリッツ)は、オランダでは子供から大人までみんなに愛されている国民食。
小さな店内はいつも人で賑わっていますが、フリッツ専門のウェブサイト「Frietopia」のビオ・フリッツ部門で1位に輝いたこともあるそうです。
シェフだったJoost Hoesさんはとにかくジャガイモが大好きだったので「オランダで一番おいしいフリッツを作ろう!」と2009年にオープンさせたのがこの店。

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季節によって最良のジャガイモは異なるという考えから、常日頃からジャガイモのテイスティングを繰り返して、その都度最良の品種を選んでいるそうです。 「ある年、前年度と同じジャガイモを仕入れて店で揚げてみると、なにか様子が違う。食べてみると全然おいしくなくて、とても商品として出せない状態。その年は特に雨が多かった年で、それが品質に影響してしまったそうで。泣く泣く大量に仕入れたジャガイモを手放して、ポルトガルやイタリアなど国外からいいものを仕入れ直したんだ」とジムさんがその時の苦労を語ってくれました。

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常に最良の品種のジャガイモが選ばれています。セントラルキッチンで一度揚げまでした冷蔵ポテトをレストランにも卸しているそうです。

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マヨだけで3種類もあるところがオランダらしい。通常マヨと自家製マヨ、それにハーレムにある元教会で作るクラフトビア、ヨッペンとのコラボのビールマヨ。一番人気は自家製マヨで、マスタードとビネガーの酸味がクセになります。その他、カレーソース、インドネシア風サテソースとケチャップも。

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ハーレムは比較的オランダ人が多い街ですが、それでもいろんな国の人がこの店を訪れるそうです。

ハーレムは比較的オランダ人が多い街ですが、それでもいろんな国の人がこの店を訪れるそうです。

こだわりはフリッツだけでなく、従業員のユニフォームから、店内のガスやLED照明、洗剤に至るまで、環境への負荷が少ないものを使用しています。

こだわりはフリッツだけでなく、従業員のユニフォームから、店内のガスやLED照明、洗剤に至るまで、環境への負荷が少ないものを使用しています。

「店が5台のフードトラックを持っていて、フェスティバルシーズンになると毎週出動するんだ。好きな音楽を聞きながら、仲間と一緒に仕事できるなんて最高だよね!」と店長のジムさん。

「店が5台のフードトラックを持っていて、フェスティバルシーズンになると毎週出動するんだ。好きな音楽を聞きながら、仲間と一緒に仕事できるなんて最高だよね!」と店長のジムさん。

オーガニックのソフトドリンクの選択肢も多いのがうれしい。

オーガニックのソフトドリンクの選択肢も多いのがうれしい。

Friethoes
Kruisweg 43 2011 LA Haarlem
+31(0)23-205-2088
www.friethoes.nl